沖縄の伝統的木造家屋(金城村屋)

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スタッフの休日

以前首里城火災について書きましたが、沖縄へ行った本来の目的はNAHAマラソン2019を走る為でした。
制限時間はスタートの号砲が鳴ってから6時間15分。写真でもわかるように制限時間目一杯使い足で沖縄を楽しんできました。実はこのNAHAマラソン完走率が毎年6割台という地味にハードな大会なのです。

マラソン後宿へ戻る際に沖縄のモノレールの駅から那覇の街並みを撮影した写真。
市街地が空港から近いので高層ビルが建たない事と、多くの建物の色が白を基調としているので地中海・中東の街並みを連想させます。

こちらは那覇の高台、首里城公園から住宅街を眺めた様子。
街並みが白を基調としたように見えたのは、コンクリート造の家が多いからだったのです。
地元の人(建築関係でない)に何でコンクリート造が多いのか聞いたところ、台風が多いからだと言ってました。

歴史的にみると戦後の人材・資材不足、そして台風・白アリ被害等で木造は普及せず、米軍基地のコンクリート化の影響と政府によるコンクリート建築への補助制度で沖縄にコンクリート造の家が根付いたようです。

戦前までの住宅は木造だったようで、写真は首里城近くの金城町石畳道にある木造の休憩所、金城村屋です。

この家屋の構造は釘等を使わない伝統工法の平屋建てで、屋根は沖縄らしい赤瓦。間取りは写真に写っている二間とその奥に裏座と呼ばれる部屋がり合計3部屋、そして家屋の3方を縁側で囲んでいます。

戦前まではこういった木造の家屋で那覇の街並みができていたかと思うと、戦争によって街並みがガラッと変わってしまったんだなと思いました。

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