焼き杉って…① ( 焼杉の良さ)

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「藤乃庵」モデルハウス
設計ブログ

焼き杉板は日本の古い民家の外壁で良く使われています。とても渋くてカッコいい、和風住宅の一押しの素材です。外壁のしっくいの白と焼き杉の黒、植栽の緑のコントラストがとてもしびれます。

 

 

 

実はカッコいいだけでなく、なかなか機能的にも優れ物なのです。炭化した炭の部分は、腐りにくく虫も来にくい、劣化しにくい素材なのです。古い民家にも色あせはあるものの、何十年もの間利用されたりしていますね。

炭化しているので表面は普通の板よりも延焼しにくいとも言われています。その為炭化した炭が分厚い程性能は良いそうです。

 

そして経年変化も楽しめるのが一押しポイント。人によっては剥げてると思われるかもしれませんが、私はこの自然な経年変化が住宅の味だなと感じるのです。(もちろん嫌な方もおられるかもしれませんが…。)

またメンテナンス性も良いです。炭が剥げて茶色い木部が見えてきて気になるなら、着色保護塗料を塗っても良いですし、痛みが激しければ貼り替えも割合容易です。

この焼き杉、実は滋賀県より西に多くて、関東ではあまり分布してないようです。

意外とモダンな建物にもすごく合いますよ。
現在建築中のモデルハウスでも使っていますのでお楽しみに。

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