先日解体工事を終えたあるお家の解体工事について書いてみようと思います。
今回の物件は都市計画道路による建て替えということもあり、9年というかなり築浅での解体工事となりました。
基礎はベタ基礎。
土間コンクリートを叩き割り、結束された鉄筋をバーナーで溶かし1本1本丁寧に外します。
そして鉄筋は鉄筋のみで、コンクリートはコンクリートのトラックに分別します。
鉄筋などはリサイクルされるのでしょうか。
手間と労力と処分にも費用もかかり、昔と負担が違います。
25年ほど前までは布基礎が多かったです。
建て替えで解体工事をするような物件は、30年以上前の物件が多いこともあり、今回ベタ基礎の解体工事の大変さを目の当たりにしました。
そしてこの物件では最初から懸念していたことがあります。
それは地盤に改良杭があるのでは無いかということです。
2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確 法)」から、基礎に10年間の瑕疵担保責任が義務付 けられたことで、一気に地盤改良工事増えました。
2013年築ということで杭があっても不思議では無いと思っていましたが、解体してみるとやはり柱状改良のコンクリートの塊が沢山出てきました。
1本1本丁寧に付いている土を外してトラックに載せます。
これだけのコンクリートや鉄筋を処分することは地球環境にも良くないことですが、それでもこれだけ丁寧に分別して処分するのはエコの為に現代の解体工事として必要なことだなと感じました。
今回はまだ短い杭で割合容易に撤去出来ましたが、他で改良工事を施工している物件では直径50センチ4mや5mを30本などよくあることなので、そういった物件では撤去するのは大変ですね。
杭を残して施工も可能なようですが、入っている杭の位置などが分かった上での改良設計となりますので、設計施工書などは将来の為にしっかり残しておかれた方が良いかと思います。