台湾の生活雑貨屋で偶然見つけた風水メジャー、または魯班尺と呼ばれるメジャーである。
このメジャーには四つの目盛りがついている。
上の写真で、上からセンチメートル(cm)、丁蘭尺、門公尺そして一番下は尺になっている。センチメートルと尺に関しては日本でも普通に用いている。大工さんとかはcmよりも尺を使っている人が多い。
注目すべきは比較的小さな目盛りの丁蘭尺、大きな目盛りの門公尺、そしてそれぞれの目盛りに記されている赤と黒の色分けである。
- 丁蘭尺・・・家具やお墓の寸法を測る時に用いる。
- 門公尺・・・門や玄関などの大きさを測る時に用いる。
- 赤と黒の色分け・・・赤は基本的に吉、黒は凶。
実際に今自分の仕事をしている作業机を丁蘭尺で計ってみると、幅・奥行はちょうど赤字の寸法になっており良い感じなのだけど、高さは黒字の寸法。高さに関してはあまり良くないようだ。もう少し詳しく書けば、高さの目盛りは黒字の「孤寡」をさしており、病気になりやすいらしい。
もっと詳しく知りたい方は下のリンクを参照してください。
ちなみにこの風水メジャーは日本でも通販で手に入ります。価格は安いもので1000円くらいから、高いもので5000円するものもあります。
現地台湾では、上の写真に載っているタイプのもので80元、日本円で約250円ほどで売られています。海を越えて持ってくるだけで、桁が一つ増えてしまいます。日本で買うよりは、台湾や中国本土に行かれた時に、ついでに買ってくるのが良いかと思います。
そもそも魯班尺は魯班という人が発明し、昔の偉大な建築師だったようです。大陸側の中国では「魯班賞(国家優秀工事)」と呼ばれる建築賞があるくらいで、日本で言う日本建築学会賞クラスではないだろうか。とにかく魯班がつくった魯班尺というのは、それほど中国の建築界に深く影響を与えたという事なのだと思う。
このメジャーは藤井寺ショールームの僕の机の中に眠っているので、もし興味のある方は、お貸しします。気軽にお声かけて下さい。