建物探訪 ~富田林 虫籠窓編~

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富田林の寺内町はとても綺麗な町並みです。

古い町家の2階部分に小さな窓があります。これを虫籠窓(むしこまど)と言います。その形が虫を飼う竹かごに似ていることから名付けられました。

古い町家の2階が天井の低い「中二階(つし二階)」になっているのは、江戸時代に庶民が通りを歩く武士を見下ろさないよう建築制限がかけられていたことや、当時の2階が部屋ではなく物置や使用人の寝所として使われていたためです。

そのため、古い年代の家ほど窓は小さく、天井の低さに合わせたこじんまりした造りになっています。

これが明治時代に入ると身分制限がなくなり、2階も快適な居住スペースとして使われるようになったため、天井が高くなるとともに窓も大きく開放的なデザインへと変わっていきました。

街を歩きながら2階の高さや窓の大きさを比べるだけで、その建物が建てられた時代のおおよそを見分けられるのが散策の醍醐味です。

 

虫籠窓はデザインもいろいろで、四角いものから角を丸くした瓜型、格子の断面の形状や漆喰の縁取りの仕上げに至るまで様々で、左官職人の遊び心や技術が垣間見えます。

 

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