「住む箱」から、心を整える「特別な場所」へ

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設計の山口です!前回に続き、お施主様の「夢」を形にした住まいの第2回。 今回は、御施主様最大の拘りである「和室からの眺め」について深掘りします。


窓を「額縁」に変える設計

お施主様が最も拘られたのが、和室に座った時に広がる中庭の眺めでした。

このお家の最大のポイントになる空間・・・

 ただ中庭を作り、そこに向けて大きな窓を作るのではなく、

「窓を額縁に見立て、その先に広がる庭を、世界にたった一枚の絵画のように切り取る」

そんな意図を込めて、

窓の種類や大きさと和室の入り口のサイズの比率、庭を構成する要素など、

入念に検討してこの空間をデザインしました。


空間の格を上げる「組子入り雪見障子」

そして、この景色にさらなる彩りを添えるのが、こだわりの建具です。

今回採用したのは、職人の技が光る「組子入りの雪見障子」。

この建具には、単なる間仕切り以上の役割があります。

 雪見障子は、下半分をスライドさせることで、閉めた状態でも庭を覗くことができます。

 全開・雪見の状態・半開・・・

 

建具をどう使うかによって、庭のシーンを何通りにも再現できるのです。

特に雪見の状態は、さらに眺める範囲を絞ります。

視線を落とした先に灯篭と水鉢が切り取られた、もう一つの額縁に入った絵になるように作り上げました。

上質な組子の建具と庭を組み合わせた和室は、お施主様と一緒に作り上げた「非日常」の空間です。


「良い景色」は、窓の大きさや庭のデザインだけではありません。

どんな空間から眺め、

どんな窓で切り取り、

どんな建具や照明で演出するか。

それらの掛け合わせによって、

家はただの「住む箱」から、心を整える「特別な場所」へと変わります。

お施主様が仕事の疲れを癒やす場所として、この和室が最高の特等席になれば嬉しいです。

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