八尾には久宝寺という寺内町があります。そして近くに現場も多くあります。
寺内町はお寺を中心に形成された町です。
他に城下町(お城を中心に形成された町)や宿場町(街道沿いの宿駅を中心に形成された町)門前町(神社を中心にした町)もあります。
訪れる印象では、寺内町は建築スタイルがしっかり伝統を守り続けている印象です。
城下町は商業からか積極的に新しいスタイルを取り入れている楽しい感じ。洋館や外部の意匠にも、大工さんのオリジナルデザインを取り入れ生き生きしている印象。
宿場町は同じ大工さんが作られることが多いのか、似た意匠が多いです。旧街道沿いにずらりと家並がならび、宿場を過ぎると田んぼ道という構図が面白く、新しい道から見て「あそこは旧街道ぽい!町並みがありそう!」と探るのも町歩き好きにはたまらないです。
門前町は神社の参詣者相手の商業的な面もあって、ずっと昔から観光地のような雰囲気を感じます。
ちなみに寺内町は周囲を壕(堀)、土居(土塁)をめぐらし外部から侵入者をの防ぐものも多いです。写真は久宝寺の壕です。
階段が残っている所に当時の生活感が感じられます。
特に大阪の富田林、平野、久宝寺などはお寺が強い力を持っており、自治的な都市でもあったようです。