ヒンドゥー教における先人たちの家づくりの知恵

SHARE ON
住宅関連
スタッフの休日
スタッフブログ

前回「インド人が築き上げてきた家づくりのポイント(水回り編)」の続き
旅行先のインド人街で買ってきたインドのカレンダーに家づくりの秘訣が載っていたので紹介したいと思います。

北枕は避けてください

Avoid sleeping head pointing towards North.
寝ているときに頭が北を向かないようにしてください。

北枕というのは日本においても縁起が良いものではないと言われていますが、ヒンドゥー教の世界では北枕にすると邪悪な霊にとりつかれると言われているという。

しかし北枕は必ずしも悪いという訳ではない様で、日本と同じ仏教でも釈迦と同じ方向で寝るのは縁起が良いとか、あと「頭寒足熱」で健康に良いとか他色々よい理由もたくさんあります。

結局のところ枕の向きは個人の自由で良いのかなと思います。

満月と新月の日に掃除をするべき、ただし…

Best days to clean your house: New Moon Full Moon
Avoid Chathurdasi day and the day before new and full moon. While cleaning your house recite some mantras thus giving the house a subine energy.
家を掃除するベストな日は新月と満月の日
ガネーシャの祝日と新月と満月の前日はさけてください。家の掃除をしながら、マントラを唱え、家に崇高なエネルギーを与えてください。

ヒンドゥー教では新月と満月は「浄化」を強く連想させるものの様です。「浄化」が最大化される両日の前日は逆に最も良くない日として、前日は避けるように言っているのだろうと思います。

日本のように四季がはっきりしている地域では物事のメリハリをつけやすいと思うのですが、インドの様な年間通して季節に変化のない地域では月の満ち欠けが、物事のメリハリをつける目安になっていて、それに後から宗教的な意味合いを付けたのではと個人的には感じています。
なので掃除をするタイミングは自分にとって節目と感じる所でするのが良いのではないでしょうか。

階段上り口の方向と段数に注意!

Staircase should be at the Northwest, West, South or Southeast and landing towards the North or East. It should be clockwise and the number of steps on the staircase should be odd numbers.
階段は北西、西、南、南東のいずれかの方向にあり、踊り場は北または東の方向であることが必要です。時計回りで、階段の段数は奇数であること。

階段の位置、踊り場の位置、そして時計回りであること。ヒンドゥー教の方位観に関係しそうですが、難しすぎてわかりません。しかしこれら3つの条件を満たすとなると、間取りづくりに凄い制約がかかりそうです。
階段の段数も奇数が良い理由を色々調べてみましたが、きちんとした理由が見つかりません。上り始めと終わりが同じ足になることが良い事なのか、日本でも奇数が好まれたりなど、定かな理由がわかりませんでした。

今回紹介したこの三つはとても宗教観が強く分かりにくいですが、前回紹介した水回りの三つの内容の方が具体的で合点がいくところが多かったです。

pagetop