暑い日が続いていますね。
何気なしに街を歩いていると石垣の擁壁にに出会うことがあります。
コンクリートと違って、風情を感じさせます。
土地の調査をしていると高低差があるだけで、さあどうやって工事しようかと身構えることもあるのですが、昔からある石垣やお城を見ると石を積むというだけで何百年もの間、崩れないことにびっくりさせられます。
昔からお城や寺院などの石垣をつくる集団として有名な「穴太衆(あのうしゅう)」という技術集団がおられます。
元々滋賀県の坂本という地域に穴太(あのう)という所にすんでいた石工(いしく)集団です。
安土城や熊本城、姫路城など多くのお城の石垣に携わってきました。
写真は姫路城です。
年代などによって石垣の積み方や石の形(自然な形状や、切り石など)などが違います。
自然な形の石をうまく組み合わせる技術と、それらが何百年もの間崩れずにいるのがすごいですね。(熊本城はあいにく大地震で崩れてしまいましたが…)
ちなみに穴太衆は現在も末裔が滋賀県の坂本を拠点に全国で活躍されています。
コンクリートの擁壁にせざるをえないことも多いですが、景観や文化継承の為にもこういった石垣の技術が残せる世の中であってほしいなと思います。