よく左官屋さんのことを「しゃかんやさん」と呼びます。
大工の棟梁のことを「棟梁」と呼ぶのと同じくらい伝統的な響きで、なんとなく好きです。
この間現在建築中のモデルハウス空玖の現場で「しゃかんやさん」と話をする機会がありました。
左官やさんは若い方はなり手がおらず、高年齢化しているとのこと。残念です。
他材料のことや下地のことなどいろいろ教えてもらいました。
私は大工さんと同じくらい左官屋さんを尊敬しています。
それは何といっても重い材料を身軽に(軽そうに見えるけど、実際やってみるとめちゃくちゃ重い)板とコテで自由自在に塗り、美しい壁に仕上げられるからです。
そこはきっちりとした正解が無い世界。そして後戻りが出来ない世界です。
求められるイメージが出来るかは、手わざの良しあしと私達の伝え方で決まります。
なんとなくのイメージを形にして下さいました。
職人さんの背中の「闘魂」がかっこいいですね。
この手わざの表現からは工業製品には無い温かさを感じます。
現在現場も大詰めに入っています。また多くの方に見に来て頂きたいです。