安中新田会所のお話は以前もさせて頂きましたが、part3です。
安中新田には素晴らしいお茶室がありました。
天井も低く、躙り口(にじりぐち)や水屋もある立派なものです。
立派な・・・というのは語弊がありました。
そもそもお茶室の数寄屋(すきや)とは本来質素で繊細。
虚飾を嫌い、皮付きの丸太や自然の素材を用いた素朴で物の本質に良さを見つめるというもの。
現在見て頂ける「藤乃庵」もお茶室も兼ねた書斎(和室)を設けています。
普段は書斎にしたり本を読んだり。
今話題のテレワークとしても集中できます。
疲れたら上の襖を引いて……、中庭の木々の緑が揺れるのを見て、読書や仕事の疲れをふっと癒すことができたらと思って設計しています。
そして下の障子を引くと……地窓から中庭の石庭としつらえが現れ、また違った表情を楽しめます。
和室のお話は沢山ありますので、また今後をお楽しみに。