先月の6月に研修で仙台に行ってきました。研修の内容は主に震災後の街づくりについて、いくつかの大規模な分譲地を見学させてもらいました。分譲地をいくつか見学する中で、4年前に発生した東日本大震災で最も被害の大きかった石巻市に立ち寄りました。
写真は石巻市の中心部にある石巻市復興まちづくり情報交流館において、館長さんより地震発生時の様子から津波到来、そして現在に至るまでの復興の経緯と未来の石巻についての説明を受けている様子です。
石巻市は宮城県第二の都市で震災による被害が最も大きかった地域。館内には石巻市中心部のジオラマが設けられおり、被害の状況や今後の対策についてわかりやすく学ぶ事ができます。
また津波直後の被害状況をパネル展示おり、津波の破壊力、凄まじさを伝えています。
交流館の他に石巻の市街地で最も津波の被害を受けた海岸沿いの地域にも行きました。上の写真は交流館周辺の様子。
津波によって流された建物の残骸やそれらの場所は4年も経つと綺麗に片付けられ整地されていました。4年前の地震の事を知らない人や、地震以降に生まれた子供達がここを訪れると、ただ空地の多い街にしか見えないかもしれません。逆に地震の事を知っている人からすればとても復興が進んでいる事がわかります。
津波の教訓を活かして街を再生し復興させていく事は絶対ですが、街が完全に回復する=津波被害の痕跡がなくなる、という事になるので、こういう交流館であったり、何か津波の教訓を後世に伝えれるモノやシステムも同時進行で進めていかないといけないなと感じました。
石巻市復興まちづくり情報交流館の外観。外壁に貼られている青いプレートの高さまで海水面が上昇したことを伝えています。