1.17→9.21→3.11、紙教堂

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スタッフの休日
制振耐震地震関連

台湾紙の教会

阪神大震災から18年が経ちました。朝地震の揺れで目が覚めた僕は当時小学校6年生。親戚含め皆無事でしたが、朝のニュースで阪神高速が横倒しになっている映像を見て、すごく衝撃を受けた事を今でも鮮明に覚えています。

去年の年末に、阪神大震災の復興拠点の一つになっていた「紙の教会(鷹取教会)」の移設先、台湾中部埔里(プリ)に行ってきました。
紙の教会は元々神戸市長田区にあり、1995年に発生した阪神大震災により教会が焼失し、新しく教会が再建される2005年までの間、仮設の教会として利用されていた教会。神戸で役目を終えたこの仮設の教会は、1999年9月21日に発生した台湾大地震の被災地へと移設されました。
上の写真は台湾での紙の教会です。

IMG_4657

紙の教会は、紙管と呼ばれる紙の筒(サランラップの芯のようなもの)を構造体として用いた建物。紙管は軽く、身近な素材で、簡単に施工できるため、被災地の様な資材や人材が不足している場所には適しています。

紙教堂ペーパードーム

台湾大地震の被災地である埔里に移設された紙の教会は、現地では紙教堂と呼ばれています。ここでは阪神大震災の説明、紙の教会ができた経緯から、台湾に移設されるまでの過程を現地スタッフがモニターを使って説明していました。
訪れた日は台湾の休日と重なっていて、たくさんの来場者でとても賑わっていました。

東日本大震災の時は、世界で最も支援をしてくれたのは台湾でした。震災を通じてご近所の国同士助け合うのは、とても素晴らしいことだなと思いましたが、何より災害に強い街づくりや家づくりをしていかなければならないとも思いました。

鷹取教会

上の写真は新しく建てられた神戸市長田区にあるカトリックたかとり教会です。紙の教会をつくった建築家坂茂氏によるものです。

坂茂氏のホームページにて、他の紙の建築、世界中の被災地での取り組み等を見る事ができます。
坂茂建築設計

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