東日本大震災で未曾有の被害がでました。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
今回の地震で被災地以外に関東地方の計画停電をはじめ、日本全国の物流、さらには世界中で日本からの材料の滞りで、各産業界に影響が出てきています。当社にも少なからず主に材料関係で影響が出てきています。
今回の東日本大震災において、原発・火力発電所が被害に遭い関東では計画停電がおこなわれています。停電がおこなわれてる中で、太陽光発電を設置されてる世帯から、メーカー等に問い合わせが増えているそうなのです。というのも停電時にソーラーで発電した電気が使えないというものです。
発電所から電線を伝い供給される電気は交流。ソーラーパネルで発電される電気は直流で、その電気は一度パワーコンディショナと呼ばれる装置で交流に変換され、使用できるようになります。しかし、そのパワーコンディショナは平常時、発電所からの電力で動作しているので、停電になってしまうとソーラーからの直流電気は交流に変換されず、いざという時にソーラーの電気を使用できません。
停電時にソーラーの電気を使用するには、パワーコンディショナに備わっている「自立運転モード」に切替える必要があります。この操作を災害・停電時におこなえば電気が使えるようになります。方法は環境庁が出しているパンフレット、およびソーラーメーカーの説明書に載っているので、そちらを参照してください。またそれらの説明書をパワーコンディショナの近く見えるところに貼っていると、いざという時に便利だと思います。
環境省「太陽光発電の賢い使い方 -停電・災害時の自立運転コンセントの活用-」PDF版
ソーラー各メーカーの自立運転に関するページのリンク集
今私達がいるこの関西地方においても、近年中に東海・東南海・南海地震が発生するといわれています。地震の揺れに耐える事はある程度できると思うのですが、やはり今回の地震の様に津波による被害を一番恐れなければなりません。下の地図は関西にある主な発電所の場所です。
太平洋側に火力発電所が合計11ヶ所。日本海側に火力発電所が1ヶ所、原子力発電所が4ヶ所、高速増殖炉が一つあります。
東海・東南海・南海地震の津波による原子力発電所への影響は少ないと思われるが、大阪湾岸地域の発電所が高波であったり、大型船の衝突等で被害が大きく停電になる恐れがあります。また日本海側に関しては、過去に巨大な津波の記録はないのですが、地震はよく起こるので震源の位置しだいでは、来ないとは言えないので用心は必要でしょう。