近頃は、
めっきり過ごし易くなりまして、
夜は 吹きこむ風の冷たさに 思わず窓を閉めるようになりました。
つい先日までは、あれほど毎晩 暑くて
家の窓を閉め切ってクーラー ガンガンに効かせていたのがウソのようですね。
自宅には
夏の暑さを和らげる、
癒しの物はと言うとクーラーと扇風機くらいで
風流と言う名の類とは、まったく縁の無い生活をしております。
そんな中で、
1.2年前、朝ラジオ
「おはようパーソナリティー 道上洋三です」
の番組中に
明珍宗理(みょうちん むねみち)氏 製作の
「風鈴」 の音色が
耳に飛び込んできまして、それ以来
宇宙の果てまでも澄んだ音色が体から離れません。
欲しい・欲しい・欲しい・・・・
ただ
風鈴といっても、ただの風鈴ではありません。
刀剣を作る為の、玉鋼(たまはがね)を使った、
明珍火箸風鈴です。
甲冑師 明珍家は、12世紀半ば 近衛天皇に甲冑を献上して以来、
現在の52代宗理氏まで、代々鍛冶師として 姫路市で伝統を継承されています。
平安時代から 時代と共にその製作するものは替われども、
その技術と伝統は、受け継ぐ者の手と体に刻まれ、
より良い物をと 受け継がれているそうです。
そんな中、戦国時代 茶人 「千利休」が製作を依頼し、愛用されたと言われる。
囲炉裏で使う、火箸がきっかけで
現在の火箸風鈴と繋がっているそうです。
元々、甲冑から火箸まで使用用途は異なりますが、
初代から一貫して繋がっていたものは、
「音色」 だったようです。
近衛天皇から 「明珍」の姓を賜ったのも、
甲冑の鋼の擦れる音色からだと言われていますし、
千利休が愛用した火箸も、「侘び寂び」の世界に、
火鉢と火箸が僅かにふれる音色が澄んだ茶室に心地よい響きに
感じられたのではないでしょうか。
そんな歴史と伝統を受け継いだ・・・逸品。
風鈴が是非とも、
我が家の庭先に、ロマン漂う音色となって
夏の夜を、涼しげに過ごさせて欲しいものです。
m.森田
逸品は何でしょう?
- SHARE ON
- 未分類
- 設計ブログ
- 月別アーカイブ
- 2025年7月 (6)
- 2025年6月 (5)
- 2025年5月 (10)
- 2025年4月 (11)
- 2025年3月 (10)
- 2025年2月 (9)
- 2025年1月 (11)
- 2024年12月 (10)
- 2024年11月 (15)
- 2024年10月 (10)
- 2024年9月 (9)
- 2024年8月 (7)
- 2024年7月 (11)
- 2024年6月 (8)
- 2024年5月 (11)
- 2024年4月 (9)
- 2024年3月 (11)
- 2024年2月 (10)
- 2024年1月 (9)
- 2023年12月 (11)
- 2023年11月 (11)
- 2023年10月 (11)
- 2023年9月 (10)
- 2023年8月 (11)
- 2023年7月 (14)
- 2023年6月 (10)
- 2023年5月 (15)
- 2023年4月 (9)
- 2023年3月 (11)
- 2023年2月 (8)
- 2023年1月 (10)
- 2022年12月 (10)
- 2022年11月 (10)
- 2022年10月 (11)
- 2022年9月 (10)
- 2022年8月 (10)
- 2022年7月 (11)
- 2022年6月 (11)
- 2022年5月 (13)
- 2022年4月 (11)
- 2022年3月 (9)
- 2022年2月 (6)
- 2022年1月 (13)
- 2021年12月 (13)
- 2021年11月 (6)
- 2021年10月 (10)
- 2021年9月 (10)
- 2021年8月 (9)
- 2021年7月 (11)
- 2021年6月 (12)
- 2021年5月 (18)
- 2021年4月 (15)
- 2021年3月 (11)
- 2021年2月 (12)
- 2021年1月 (15)
- 2020年12月 (18)
- 2020年11月 (15)
- 2020年10月 (20)
- 2020年9月 (17)
- 2020年8月 (19)
- 2020年7月 (22)
- 2020年6月 (25)
- 2020年5月 (29)
- 2020年4月 (28)
- 2020年3月 (32)
- 2020年2月 (28)
- 2020年1月 (19)
- 2019年12月 (2)
- 2019年11月 (2)
- 2019年10月 (1)
- 2019年9月 (3)
- 2019年8月 (1)
- 2019年6月 (1)
- 2019年5月 (2)
- 2019年4月 (4)
- 2019年3月 (2)
- 2019年2月 (3)
- 2019年1月 (3)
- 2018年12月 (1)
- 2018年11月 (1)
- 2018年10月 (3)
- 2018年9月 (2)
- 2018年8月 (4)
- 2018年7月 (5)
- 2018年6月 (4)
- 2018年5月 (3)
- 2018年4月 (5)
- 2018年3月 (6)
- 2018年2月 (6)
- 2018年1月 (5)
- 2017年12月 (7)
- 2017年11月 (8)
- 2017年10月 (8)
- 2017年9月 (11)
- 2017年8月 (7)
- 2017年7月 (9)
- 2017年6月 (9)
- 2017年5月 (3)
- 2017年4月 (2)
- 2017年3月 (3)
- 2017年2月 (1)
- 2017年1月 (2)
- 2016年12月 (2)
- 2016年11月 (2)
- 2016年10月 (4)
- 2016年9月 (4)
- 2016年8月 (1)
- 2016年4月 (4)
- 2016年3月 (7)
- 2016年2月 (2)
- 2016年1月 (3)
- 2015年12月 (5)
- 2015年11月 (10)
- 2015年10月 (6)
- 2015年9月 (7)
- 2015年8月 (8)
- 2015年7月 (6)
- 2015年6月 (6)
- 2015年5月 (9)
- 2015年4月 (15)
- 2015年3月 (11)
- 2015年2月 (7)
- 2015年1月 (4)
- 2014年12月 (7)
- 2014年11月 (15)
- 2014年10月 (10)
- 2014年9月 (9)
- 2014年8月 (6)
- 2014年7月 (11)
- 2014年6月 (9)
- 2014年5月 (12)
- 2014年4月 (9)
- 2014年3月 (9)
- 2014年2月 (10)
- 2014年1月 (9)
- 2013年12月 (12)
- 2013年11月 (12)
- 2013年10月 (7)
- 2013年9月 (10)
- 2013年8月 (8)
- 2013年7月 (9)
- 2013年6月 (7)
- 2013年5月 (11)
- 2013年4月 (9)
- 2013年3月 (9)
- 2013年2月 (6)
- 2013年1月 (6)
- 2012年12月 (9)
- 2012年11月 (7)
- 2012年10月 (5)
- 2012年9月 (9)
- 2012年8月 (8)
- 2012年7月 (8)
- 2012年6月 (6)
- 2012年5月 (5)
- 2012年4月 (10)
- 2012年3月 (10)
- 2012年2月 (10)
- 2012年1月 (12)
- 2011年12月 (9)
- 2011年11月 (15)
- 2011年10月 (11)
- 2011年9月 (15)
- 2011年8月 (13)
- 2011年7月 (16)
- 2011年6月 (9)
- 2011年5月 (9)
- 2011年4月 (5)
- 2011年3月 (10)
- 2011年2月 (8)
- 2011年1月 (14)
- 2010年12月 (13)
- 2010年11月 (9)
- 2010年10月 (13)
- 2010年9月 (17)
- 2010年8月 (2)
- カテゴリー別に見る