瓦ぶきを体験させてもらえるということで参加してきました。
現在はスレート葺きやガルバリウム鋼板葺きが大半で瓦葺きは滅多に見なくなりましたが、やはり瓦の家を見ると、「風格があっていいなあ~」と思います。
古瓦でもまた40~50年と持つそうです。ただ形やサイズが微妙に異なるので葺き直す手間は何倍もかかります。
今回以前この門屋に葺かれていた古瓦の状態の良いものを選定し、残りは別の家で使われていた状態の良い古瓦を使います。(新品は使いません)まず似た形状ごとに分類分け。
古い瓦ってそんな何回も使えるの?と思われるかもしれませんが、割れてなければ使えます。焼き物なので硬い物で叩くとカンカンと音で割れているか判別できます。
まず形を見ながら地面に仮置きします。
瓦の状態を確認し、1枚1枚番線を通す穴をドリルで空けて、野地に釘を打って番線を引っ掛けます。
そして棟部分がとても難しい!黒い漆喰を盛り付けて、糸に沿って水平になるように、「もにゅっ」と押しつけます。失敗するとやり直し。
もにゅっとする具合で綺麗かどうかが分かれる曖昧な感じが面白かったです。
そしてとても綺麗に葺けました。歴史を経た表情が味があって美しいです。