大正11年に測量された地図を手に入れました。その地図に現在の道路や主要施設をマッピングして、「今この場所が昔どうだったのか」というのをわかるようにしてみました。ていうのも、地盤調査するにあたり、昔その土地がどういう状況だったのか知っておく必要があるからです。
昔の地図を眺めていると、当社の事務所「ビーバープレイス」の建っている場所が気になり、調べてみました。
上の地図でもわかるように、周辺畑や小さな集落が点在しているのに対して、ビーバープレイスがある周辺と、西隣久宝寺付近に大きな町があったという事がわかります。これは寺内町と呼ばれるお寺を中心とした自治集落で、西側にあるのが「久宝寺寺内町」、東側にあるのが「八尾寺内町」の名残なのだそうです。
ちなみに歴史としては久宝寺寺内町の方が古く、寺内町として形成されたのが戦国時代。そして江戸時代の初め頃、久宝寺寺内町内で対立が起こり、反対勢力が隣に新たに寺内町を形成したのが八尾寺内町の始まりで、現在の八尾市の基礎になったという事です。
久宝寺が寺内町としては有名ですが、このビーバープレイスが建っている八尾市本町周辺も寺内町だったという事を、意外と知りませんでした。大正11年の地図を見たことから、八尾の歴史を少し勉強する事ができました。