大阪府羽曳野市O様邸
150年以上引き継ぐ土地に
シニア暮らしが快適な平屋を建築

将来的には平屋で暮らしたい。
その思いで活用していなかった実家を建て替え
築60年以上も経ち、今では法事などの冠婚葬祭で親戚が集まる時にしか使っていなかった実家を建て替えようと決意しました。理由は大きく2つあります。
1つは当時、近くのマンションに暮らしていましたが、60歳を超えてシニア暮らしを意識した時に、地に足をつけて平屋で暮らしたかったからです。もう1つの理由は、愛車や自転車のメンテナンス部品や工具などを収納できる倉庫のようなスペースと、好きな音楽を聴きながらゆっくりできる部屋が欲しかったからです。
ビーバーハウスさんは知人からの紹介でつながりました。しっかりしている会社だと評判が良く、最初に相談した営業担当の小澤さんの印象も良かったので、まずはビーバーハウスさんに相談しました。
「神様の祭壇の場所を変えてはいけない」という親からの遺言を守り、慎重に計画
小澤さんに「神様の祭壇の場所を変えてはいけない」という親からの遺言を守りながら平屋建てと倉庫を建てたいことを伝えると、すぐに建物の話をせずに「敷地のゾーニング(配置計画)をしましょう」と「敷地環境調査」を実施してくれました。全体で160坪の敷地に古い建物が立ち並んでいる中での計画は想像できなかったのですが、調査した敷地図面と建物の模型を合わせた丁寧な敷地状況の報告で全体のイメージを掴むことができました。
うまく残せるか心配だった神様の祭壇と敷地の中央にある植栽も活かしながら、2つの建物がつながりを保ち計画できることも分かり、安心して家づくりをスタートすることができました。この点が他社さんと相見積もりなどせず、ビーバーハウスさんにお任せした理由です。もう一つ、小澤さんからの提案で敷地の境界がはっきりしていなかった部分の境界明示ができたことも将来的なことを考えて良かったと思っています。


「立派だな、もったいないな・・・」と思いながらも
母屋を解体。床柱や欄間はリメイクを依頼
さぁ、次は母屋(平屋建て)の工事だ、という矢先にコロナ禍になってしまい、計画が少し遅れましたが、工事を進める事になりました。まずは祭壇の土台の新調です。家の裏手に神様を祀っている祭壇があるのですが、慎重に土台の基礎を固める工事を行い、再び同じ場所に祀りました。珍しい工事だったと思いますが、ビーバーハウスさんは経験が豊富で様々な事にスムーズに対応してくれました。
また、昔ながらの日本家屋である母屋を取り壊すのは、正直、もったいないなと思いました。今では建築の材料に使わないほどの立派な柱や天井材、レトロなガラス、季節によって変えていた建具。どれも思い出があり、壊してしまえば二度と手に入らないなぁと。そこで、設計士の福田さんと相談し、床柱と欄間は新しい家に再利用してもらう事にしました。2階の屋根裏まで貫く床柱を抜く時は、いきなり切ったら家全体が一気に傾き倒壊する恐れもありますから、現場監督の山本さんが慎重に慎重を重ねて作業してくれました。丁寧に扱ってくれることにありがたさを感じましたね。
入念な敷地環境調査をもとに、水はけに配慮。
耐震性も高く災害時も安心
150年以上も引き継いでいる土地ですから、思いがけないこともありました。どうやら昔は敷地の一部を畑として利用していたようで、水を引くために水路が造られていました。これらを整備して、ビーバーハウスさんが事前に実施してくれた入念な敷地環境調査のデータをもとに、本当に緩やかですが家の前面の駐車スペースに角度をつけて、水はけのよい形状になるよう工夫しました。近年、大雨災害などが多いですからね。もちろん地震対策もしっかりしています。
ビーバーハウスさんが建てる家は2×4工法で耐震プラス制震ダンパーを加えた高耐震仕様。地震にも備え、これで万が一の災害時でも安心できます。

神主さんからの指摘で間取り変更になる緊急事態。
対応してくれた設計士さんに感謝
間取りに関しては、全面的に福田さんに頼りました。私がお願いした要望は食べる事、寝る事、テレビを見る事が快適にできる家で、仏壇を置く場所をしっかり整えてほしい。この4つの軸です。壁の種類や色など細かい仕様については息子夫婦と福田さんに任せました。
図面がほぼ完成したところ、知り合いの神主さんに図面を見てもらいました。すると、キッチンの位置があまり良くないという指摘に。火を使う場所、水を使う場所は家の中でも重要という事なので、慌てて福田さんに修正を依頼。快く対応してくれたおかげで家相的にも良い間取りが完成しました。
また、将来的なことも考えバリアフリーの工夫もお願いしました。玄関までのスロープや玄関の式台や手摺、トイレの幅を広く設計。さらに1階に縁側テラスを設け洗濯物が楽に干せるようにしました。浴室内にはベンチがあり、浴槽内へも体の負担がなく入れる形状です。少し後悔があるとすれば、リビングの入口をもう少し広くした方が良かったかなと思っています。

暮らして1年。開放感があり生活しやすく、大満足!
以前の家の浴室は足を伸ばせなかったのですが、今は足を伸ばしてノビノビ入れますし、床暖房は暖かくてとても気持ちいい。高い天井で開放感があり、テレビを見る時もゆったりできます。デッキに屋根がついているので、洗濯物を干していて急に雨が降っても慌てなくてすみます。最近気付いたのですが、お鍋や焼き肉などにおいが気になる料理をした時も、翌日にはスッキリしていてにおわない。これは営業担当の小澤さんに聞いたのですが内壁の仕上げにReNウォーターで拭いているからだとか。消臭・抗菌効果があり、空気清浄効果や抗酸化機能があるそうです。また、エコカラットも一役かっているかもしれません。
敷地環境調査で風向きや陽当たりも計算されているので、窓の位置や大きさも考えられていて風が良く通るのも気に入っています。バリアフリーで将来的にも安心ですし、生活してみて気付く良さがあり、暮らしやすい家だな、と日々実感しています。



玄関や庭木など、以前の家の素材を使い、家族の歴史を次世代へと継承
玄関の正面には以前の家の欄間を磨いて再利用。玄関ホールには以前の家の床柱と地板をリメイクした床の間をしつらえ、お洒落で華やかに演出しました。床柱は現在の天井高にはサイズが合わず、どう使うか設計士の福田さんはかなり悩まれたそうですが、最終的に落とし掛けとして使い、とてもインパクトのある床の間に仕上がりました。
また、仏壇屋さんにお願いして来てもらい、扉の開け閉めも考慮に入れて仏壇を置くちょうどいいサイズを測定してもらいました。それに合わせてスペースを造ってもらいましたので、すっきり収まっています。仏壇の隣の床の間も和室になじみながらもモダンなデザインに仕上げてもらいました。
リビングと寝室の正面には庭木や石を以前の家から場所を変えずに引き継いでいます。さらに、昔餅つきに使用していた石臼を外部の水栓の受け鉢に再利用してはどうかと提案され採用。庭周りは室内のちょうど目隠しになり、お風呂上りに下着姿で歩いていても恥ずかしくない(笑)。全て取り壊して新しくするのではなく、古き良きものは残して使い、今後も家族の歴史を紡いでいく思いが込められました。



誠意を感じる工事を見て、ご近所の方から
建築会社を紹介してほしいと頼まれるほど
ビーバーハウスさんは本当に丁寧で、誠意を感じる工事をしてくれました。工事中に現場にいつ来ても美しく片付いていて、私のような昔気質のご近所さんは「現場が整っていなければ仕事はできない。この会社は素晴らしい!」とのこと。毎日、前を通って現場の美しさや職人さんの仕事っぷりを見て感心したご近所さんから、自宅の建て替えのためにビーバーハウスさんを紹介してほしいと頼まれたこともありました。
また、工事中に「適当にやっといて」と言った箇所も、全く適当じゃない(笑)。例えば床の間の掛け軸を描けるフックなど、現場監督の山本さんが試行錯誤して使いやすいように整えてくれました。心から誠意を感じる工事をしてもらえて、おかげで暮らしが快適で将来まで安心な終の住み処になりました。

【担当者からのひとこと】
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営業担当 小澤
2016年11月に初めてお会いしてもうすぐ7年になります。
元々良い立地にあった先祖代々の土地と建物がこれから先も安心して住み継がれていくものになったと思っております。
また、ご家族皆様から沢山のご紹介を頂き、お付き合いが続いていることはうれしい限りです。 -
設計担当 福田
解体前に母屋の中を見せていただきました。
立派な床の間や構造材等、家族の歴史や思い出が沢山詰まったお住まいで心を打たれました。
今回、新しい家にもその歴史や思い出が、引き継がれるようにお手伝いが出来て、本当に嬉しく思います。これからも安心してお住まいいただき、O様の土地と家族の歴史を重ねていただきたいと思います。